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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
……なんで、よりによって、今日なわけ?!
今日は楽しみにしていたクリスマス。
特別な日なのに。朝から楽しみにしてたのに。なんで、いきなり家に来るの?
“……嫌‼”
そう凛子ちゃんに対して言いたかった。
でも、私がショックで固まってる間に、敏さんはは既に凛子ちゃんをリビングに案内してしまっていた後だった。
雪が降る寒いなか、今さら“帰って”と口にすることは難しい雰囲気で、敏さんの可愛い従姉妹――身内である凛子ちゃんに、帰って貰うのは難しい状況で。
「寒かったでしょう。今ご飯にするから」
「本当に寒かったです。みーなさんはお客にお茶も入れてくれないし」
………なんなの、この子。
みーちゃんは、早々に寝室の方に引き上げてしまった。…薄情ものめ。私と凛子ちゃんの間に流れる微妙な空気に気付いたに違いない。