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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~

 食卓には、ローストチキンに、リースサラダ、ご飯は魚介たっぷりのパエリアと、普段よりちょっと贅沢なメニューが並び、テーブルに敷いた真っ赤なタータンチェックのテーブルクロスがクリスマスの気分を盛り上げ華やかだ。
 
 
 熱々のロールキャベツをスープ皿によそうと、凛子ちゃんの前に置いた。


「たいした物じゃないけれど、たくさん召し上がれ」
「わぁぁ、美味しそう!いただきます~」
 
 
 
「なんか、おば様が作るロールキャベツとは違いますね、みーなさん。ボリュームが貧相という感じ」
 
 
 …口に合わなかったのかな?
そのロールキャベツを一口食べた凛子ちゃんからの感想に、ちょっとだけ悲しい気持ちになる。
 
 敏さんの家は男兄弟ばかりだから、どうしてもメニューがお肉中心になりがちだと義母さんも言っていたし、これが私が辿りついた我が家の味なんだけど…。

 野菜からのお出汁がたっぷりでて、優しい味がするのになぁ。



 
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