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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「そう…かな?
私が作るロールキャベツには、みじん切りのお野菜がいっぱい入るから…そのせいじゃ――」
「男のひとはお袋の味が好きだって、良く母が言ってますよ。だから、そこんとこを大切胃袋を掴めって!おば様のロールキャベツはお肉たっぷりなんだよなぁ。みーなさんのじゃ、物足りないんじゃないの?敏にぃ。…なんだかちょっとかわいそう」
「んん?あぁ。母さんのはそうだな。でも、みーなが作るロールキャベツも美味しくて好きだよ」
……かわいそう、って何?
失礼しちゃうなぁ、もう。
お義母さんの味と比べられたらなにも言えなくなっちゃうじなゃない。
敏さんは気付いていないみたいだけれど、凛子ちゃんからのその言葉に、私の心はチクチクと針で刺されたみたいに痛かった。