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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
……凛子ちゃんに、むっ無視された…!
いったいいつまでうちにいるつもりなの?この子――。そんな気持ちを押し殺して、私はお気にいりのコーヒーカップに、ロートキルシェで購入したモカを丁寧に入れる。
……相手は八つも年下の従姉妹じゃないの。
そう自分に言い聞かせながら、ゆっくりとお湯を注いでいく。
立ち上る良い香りに、佳世さんが頑張れ!そう言ってくれている気がして。少しだけ勇気付けられる。
「はい、敏にぃ!クリスマスプレゼント」
「え、凛子。お前…これ、」
「ねぇ、ねぇ!開けてみて」
あの袋の包みは、先日凛子ちゃんを見掛けたショッピングセンターのものだった。
あんなに幸せそうな顔をしてプレゼントを選んでいた凛子ちゃんの、その相手が敏さんだったなんて…ちょっと笑えない。