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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
そう言って。
敏さんの私の事を見つめた眼鏡の奥には、優しい瞳か微笑んでいた。
「改めて。メリークリスマス、みーな」
「メリークリスマス。敏さん」
日常の中の小さな幸せを少しづつ積み重ねれば、ひと目ひと目編みすすめた編みもののように、二人の――家族の形が出来上がっていく。
季節は十二月。
外では深々と雪が降りつもり、真冬の寒さが深まっていきつつあるけれど、お互いの時間は満ち足りて温かだった。
……これは後から発覚したんだけれど―――…。
クリスマス。
神様は私達夫婦に念願の贈りものを授けてくれた。――この日、私達の元にちいさな天使が舞い降りていたの。
今度のクリスマスは。
敏さんと新しい家族の為にまた編みものをするんだろうな、なんて―――――…。
そんな風に思ったりした私で―――――――。
その幸せな報告をした時の私達夫婦のおはなしはまた今度。
**おしまい**