この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「気に入らないんでしょ?」
「誰がそんなこと言った」
「だって、下手くそだって…」
……毎日使って欲しいから、気に入らないんなら違うものにするよ?
頑張った時間を思えば…少しだけいじけてしまう私がいる。でも、それは贈る側のエゴで、贈られる側には関係の無いことだもの。
既に夫婦連れ添っているんだから、遠慮なんかしないで欲しいのにな――。
「みーな、またなんかゴチャゴチャ考えてる」
ポンポン、と。
まるで子どもをなだめるみたいに。
敏さんの手が私の頭の上に置かれて。
「俺は嘘はつけないから、みーなの作った編み目の不揃いなマフラーを上手いとは言うことは出来ないけど。
でも、貰って凄く嬉しかったよ。
佳世さんから兄貴に毎年贈られる手編みのプレゼント、ベタだなぁなんて思いつつ、その込められた気持ちが羨ましかったりしたんだぜ―――最初の辺りは酷いもんだったけど…。」
「本当に?」
「奥さんに嘘ついてどうするの」