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第2章 『旦那様☆ロマンチスト』～秘密のレシピ～

｢なっ、何のコト？////｣



あれは夢だし、敏さんとの寝室の話なんてお母さんにしたくないし、知られたくないよー////



｢なんか、今日‥暑いわね。｣



パタパタと赤い顔を扇ぎ始めた母の姿にもしやと思い、


｢お母さんは‥、夢、みたことあるの？｣


そっと聞いてみる。

だって、いきなり夢の話なんて変じゃない？

自分も見たことがあるのかなー？って勘ぐっちゃうのは仕方ないと思います。



母はニヤリと笑って。



｢あんこが大好きなうちの家系の女性はね‥。

仲良くしている先祖の夢を見た次の日から、

美味しいあんこが作れる様になっちゃうの～！｣



何？その冗談みたいな話！



｢そーかぁ、樹菜も見たのねぇ。｣



含みのある言い方をして‥。
鼻歌を歌いながら、キッチンの仕事に戻った母。



あれれ～！
お母さんの夢はー？お父さんとは仲良くしたの？
ねぇ！



知らんぷりな、お母さんの態度が全てを物語ってる気がするよ？



お父さんは入婿さんで。
お母さんはお婿さんを貰って家を継いだんだよね。