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衝動[完]
第9章 番外編Ⅲ
「あんっ……や……明るいのやだぁ……。」
弥生が必死になって祐の髪を引っ張り、自分の胸から引き剥がそうとすると、祐は『ちゅっ』と音を立ててそこを解放した。
弥生の胸の小さな果実は痛々しい程赤く色付き、祐の唾液に濡れていた。
「ベッド……行こっか……。」
祐が囁くと、弥生は祐の首に両手を巻きつけ、小さく頷く。
弥生の手はそのままに、祐は弥生を抱き上げると、寝室へ向かった。
ドアを開け、中に入り電気を点けようとすると、弥生が慌てて叫んだ。
「や…!電気点けちゃやだぁ…。」
「だって、真っ暗だよ?弥生。」
抱えた弥生を見下ろして、祐がびっくりしたように見つめると、弥生は祐の胸に顔を摺り寄せた。
「やだ。恥ずかしいの……。」
祐は苦笑すると、真っ暗な中、ベッドまで弥生を運び、その小さな身体をそっと下ろした。
「じゃあ、これだけね?じゃないと、弥生が全然見えないしさ。弥生はオレの顔見たくないの?」
祐はベッドライトを点け、弥生の頬を両手で包む。
「先生の顔?」
「ん、見たくない?」
真剣な表情の祐を、弥生は見上げる。