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衝動[完]
第3章 すれ違い
「はいはい。これ貼っときなさい。」
祐が溜息を吐き、絆創膏を一枚取り出し手渡そうとすると、弥生は紙で切った人差し指を祐の前に差し出した。
「先生に、貼ってほしいの。」
「全く……。」
「はい。これでいいでしょ?」
キツくなり過ぎないように絆創膏を巻くと、祐は手を離した。
「うん、ありがと。祐先生。」
弥生は自分の指を愛おしそうに見つめた。
「先生、今日何時頃まで居る?」
「さあね。」
「あのねあの、今日もちょっとだけ、ベッドで寝てもいい?」