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衝動[完]
第5章 思い
「オレのマンション。こんな状態のお前をあのアパートで一人には出来ないし、オレが泊まったんじゃ色々都合悪いしね。だから今日は弥生、ここに泊まってね?」
ベッドに寝かせ、部屋を出ようとする。
「せんせ……どこ……行くの?」
「弥生の家。着替えを取りに行って来るからね。カギもかけずに出て来ちゃったし。カギはカバンの中?」
弥生は頷いてから涙を零した。
「苦しいの?」
祐がベッドに腰掛け、弥生の額に手を当てると、弥生は目を閉じた。
「せんせ……好き。」
熱い涙が頬を伝う。
「……弥生……。」