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衝動[完]
第7章 番外編Ⅰ
きょとんとした表情で自分を見つめる弥生に、祐は目を丸くした。
「言われた―――って、誰に?」
「里美とか…女の先輩に…。」
「ねぇ、弥生。弥生は全然知らない女達や、里美ちゃんの言葉を信じたの?オレじゃなくて……。」
「だって……。」
「お前を知ってからは本当にお前一筋なんだよ?解らなかったの?お前だけを、こんなに好きなのに……。」
自分を真っ直ぐ見つめる祐が、嘘を吐いているようには思えなかった。
「でも……、でも先生、だったらどうして私を……抱かなかったの?」
「弥生に欲しがって貰いたかったの。」
「へ?」