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ナナノナノカカン
第8章 ナナナノハチ@アマイヒ
「何かもっと生ハムと何とかのどうこうとか、
 肉の焼き加減がどうこうとか言うんだと思ってた」
「それ漫画に出てくるお嬢様じゃない」
「でも口調はそうじゃないか」
「それはそうだけど」

ナナはオムライスにスプーンを入れ、
一口食べてから続ける。

「誰にも言ってないけど本当は
 お子様ランチみたいなのが好きなのよ」
「…可愛い奴だな」
「だって 食べやすいし」
「それは確かに――ほら、肉一個だけやる」

言いながら、秋景は自分の皿を指した。

「え、なんで」
「ちょっと美味そう、気になる、って顔してたから」
「…ありがとう、えっと…フォーク…」
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