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ナナノナノカカン
第12章 ナナナノジュウニ@ナナノヒニチジョウ
「――という夢をな、一度視たんだ」
「…秋景って匂いフェチだったの?」
「ああ、そうだよ」
ナナが汚してしまった下着でオナニーしたことは言わなかったが、素直に認める。
自宅にナナを招き入れるのはこれで二度目だ。
以前より更に何でも話すようになったな、と思う。
幸いにも鳳は定期的に一人で出掛けて行くナナを微塵も疑わない―
ナナが≪日常≫ではよく出来た仮面を着け、
素敵なお嬢様として生活しているから安心しきっている―ようだ。
ナナは相変わらず可愛らしかった。
喜怒哀楽が分かりやすい豊かな表情、
小柄な体、いつでも艶やかな肌と髪。
未だに、見惚れてしまう。
ナナは俺の視線に気づくともじもじしながら口を開いた。
「じゃあ、恥ずかしいけど―
今日は私の匂い…いっぱい嗅いでください、ご主人様」
ああ――ナナはやっぱり可愛い奴隷だ。
女王様なんかじゃない。
「…俺の部屋においで、ああそうだ―
―ストールの下は……着けてるよな?」
俺の言葉に、ナナはストールを解く。
その下には――
「はい、ちゃんと着けて来ました…」
――赤い首輪。
一度目の日曜日に俺がプレゼントしたものだ。
真ん中には金色の丸いチャーム、そこにはNの文字。
「いい子だ。可愛い俺の奴隷、ナナ…今日も堕ちような」
「はい…」
俺はナナに手を差し伸べ、ナナはその手を取る。
しっかりと手を繋いで、俺の部屋まで歩く。
今日もまた、お前が喜ぶことをしてあげよう。
たっぷり時間をかけて。
「ナナ、好きだよ」
――True end.
「…秋景って匂いフェチだったの?」
「ああ、そうだよ」
ナナが汚してしまった下着でオナニーしたことは言わなかったが、素直に認める。
自宅にナナを招き入れるのはこれで二度目だ。
以前より更に何でも話すようになったな、と思う。
幸いにも鳳は定期的に一人で出掛けて行くナナを微塵も疑わない―
ナナが≪日常≫ではよく出来た仮面を着け、
素敵なお嬢様として生活しているから安心しきっている―ようだ。
ナナは相変わらず可愛らしかった。
喜怒哀楽が分かりやすい豊かな表情、
小柄な体、いつでも艶やかな肌と髪。
未だに、見惚れてしまう。
ナナは俺の視線に気づくともじもじしながら口を開いた。
「じゃあ、恥ずかしいけど―
今日は私の匂い…いっぱい嗅いでください、ご主人様」
ああ――ナナはやっぱり可愛い奴隷だ。
女王様なんかじゃない。
「…俺の部屋においで、ああそうだ―
―ストールの下は……着けてるよな?」
俺の言葉に、ナナはストールを解く。
その下には――
「はい、ちゃんと着けて来ました…」
――赤い首輪。
一度目の日曜日に俺がプレゼントしたものだ。
真ん中には金色の丸いチャーム、そこにはNの文字。
「いい子だ。可愛い俺の奴隷、ナナ…今日も堕ちような」
「はい…」
俺はナナに手を差し伸べ、ナナはその手を取る。
しっかりと手を繋いで、俺の部屋まで歩く。
今日もまた、お前が喜ぶことをしてあげよう。
たっぷり時間をかけて。
「ナナ、好きだよ」
――True end.