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ナナノナノカカン
第8章 ナナナノハチ@アマイヒ
―
――
「今日はありがとう、おやすみなさい―
―と言いたいところなんだけど」
「どうした?」
「…今日は一緒に寝ない?」
「実は一人で眠れない子、だったのか」
眠る前、ナナは秋景に苦笑されたが
それでも噛み付いたり吠えたりせず、静かに頷いた。
「そうよ、一人じゃ眠れない」
「仕方ないな、お嬢様は」
素直なナナを秋景は抱き上げた。
―お姫様抱っこ、だ。
「そこまでしなくてもいいのに」
「あからさまにニヤつきながら言うな、
かなり嬉しそうな顔して…嬉しいと言え」
「うれしい」
「よし」
ベッドにナナを下ろし、秋景は微笑んだ。
「着きましたよ、お姫様」
「ふふ、秋景。明日も楽しみ?」
「ああ。俺がしたいことをしてもいい、そう言ったな?」
「ええ、言ったわ」
「楽しみだよ。――おやすみ、ナナ」
「おやすみなさい」
誰かの隣で眠るのは久しぶりだった。
ナナはいつもより少し狭くなったベッドで
幸せそうに眠りに落ちるのだった。
――
「今日はありがとう、おやすみなさい―
―と言いたいところなんだけど」
「どうした?」
「…今日は一緒に寝ない?」
「実は一人で眠れない子、だったのか」
眠る前、ナナは秋景に苦笑されたが
それでも噛み付いたり吠えたりせず、静かに頷いた。
「そうよ、一人じゃ眠れない」
「仕方ないな、お嬢様は」
素直なナナを秋景は抱き上げた。
―お姫様抱っこ、だ。
「そこまでしなくてもいいのに」
「あからさまにニヤつきながら言うな、
かなり嬉しそうな顔して…嬉しいと言え」
「うれしい」
「よし」
ベッドにナナを下ろし、秋景は微笑んだ。
「着きましたよ、お姫様」
「ふふ、秋景。明日も楽しみ?」
「ああ。俺がしたいことをしてもいい、そう言ったな?」
「ええ、言ったわ」
「楽しみだよ。――おやすみ、ナナ」
「おやすみなさい」
誰かの隣で眠るのは久しぶりだった。
ナナはいつもより少し狭くなったベッドで
幸せそうに眠りに落ちるのだった。