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ナナノナノカカン
第10章 ナナナノジュウ@キイテカイテ
ナナは今朝まで着ていた寝巻を羽織り、部屋を出た。
秋景はナナが汚した下着と床を交互に見つめ呟く。

「俺とんでもない変態だなあ、
 これを好い匂いだと思うなんて」

ナナが暫く戻ってこないことをいいことにそれを嗅ぐ。
これは秋景の秘密だった。――彼は匂いフェチなのだ。

「ああいやらしい、もうダメだ―」

秋景は元々、セックス―男性器を女性器に挿入すること―、
或いは自分に奉仕させ射精に至ること――
それよりも、自分が女に快楽を与え辱める。
そのことに重きを置いて愉しんでいたが―
今日はどうにもダメらしい。

「ナナ…お前の身体は大事にするから許してくれ」

いやらしい行為はたっぷりしながら、
変に真面目な秋景は未成年のナナを犯すことはしない。
奉仕させてしまえば歯止めが効かなくなるだろうと思い、
それもさせない。命じないと決めているのだ。

「…っ」

ナナの下着を、露出させた性器に擦り付ける。
まだぬめぬめと愛液は“生きて”いた。

秋景にとってそれは十分なセックスだった。
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