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ナナノナノカカン
第10章 ナナナノジュウ@キイテカイテ
こうしてまた、一日は過ぎて行く。
もうすぐ、鳳は戻ってくる。
ナナはどこかで、それを寂しく思っていた。
鳳にまずは謝ろう、それから――それから?
鳳はこの数日間何をしていたのだろうか。
自分から離れて清々していたのではないか。
いや―それは自分か。
今まで退屈な日常だった、ナナは息を吐いた。
「…七日間ってあっという間ね」
「明日の夜だったかな、執事が戻るのは―」
「そう聞いてるの?」
「ああ、直前にまた電話してくれるらしいが」
「鳳は結局私から離れて休みたかったのかしら」
「そうかもしれないな」
「…秋景が私の執事だったらよかったかもしれない」
「それは嬉しいな、毎日調教してやれる」
「しかし…凄く大きな秘密ね、これは」
「隠し通せよ?」
「当たり前、よ」
―
――
その日、二人は遅くまで話し込んだ。
時たま体に触れ、はしゃぎ、遅くまで。
「秋景、今日も一緒に寝て」
「ああ、いいよ」
抱き合って眠る。
明日からは―日常が戻って来る。
ナナは目蓋を下ろす前に、秋景に言った。
「きっと違うけど、好きよ」
もうすぐ、鳳は戻ってくる。
ナナはどこかで、それを寂しく思っていた。
鳳にまずは謝ろう、それから――それから?
鳳はこの数日間何をしていたのだろうか。
自分から離れて清々していたのではないか。
いや―それは自分か。
今まで退屈な日常だった、ナナは息を吐いた。
「…七日間ってあっという間ね」
「明日の夜だったかな、執事が戻るのは―」
「そう聞いてるの?」
「ああ、直前にまた電話してくれるらしいが」
「鳳は結局私から離れて休みたかったのかしら」
「そうかもしれないな」
「…秋景が私の執事だったらよかったかもしれない」
「それは嬉しいな、毎日調教してやれる」
「しかし…凄く大きな秘密ね、これは」
「隠し通せよ?」
「当たり前、よ」
―
――
その日、二人は遅くまで話し込んだ。
時たま体に触れ、はしゃぎ、遅くまで。
「秋景、今日も一緒に寝て」
「ああ、いいよ」
抱き合って眠る。
明日からは―日常が戻って来る。
ナナは目蓋を下ろす前に、秋景に言った。
「きっと違うけど、好きよ」