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ナナノナノカカン
第11章 ナナナノジュウイチ@オオトリノオカエリ
―
――
「はい――ええ、大丈夫ですよ。問題なんてとんでもない」
最後の朝、秋景は電話で誰かと話していた。
ナナはそこに降りてきて、自分で紅茶を淹れた。
それを注ぎ始めたとき、秋景は携帯電話を置いてナナを呼んだ。
「代わってくれ、だって」
「え?ちょっと待って――いま行く」
電話を代わったナナは目を伏せた。
「鳳?ええ、あの―――えっと」
秋景は注いだ紅茶に埃が入らぬようカップに蓋をしてからナナを眺める。
なにか言いたげに唇を動かしているがなかなか言葉が出てこないらしい。
「お、鳳、あのね」
「あの…、今までごめんなさい、わがまま言い過ぎて…」
秋景はナナに背を向けた。
いよいよこの日が来てしまったのだな、これからは―
――いや、まだ終わってはいない。
これからもナナを支配し、調教するつもりだ。
そのためには鳳が帰ってくる前にしておくことがある。
――
「はい――ええ、大丈夫ですよ。問題なんてとんでもない」
最後の朝、秋景は電話で誰かと話していた。
ナナはそこに降りてきて、自分で紅茶を淹れた。
それを注ぎ始めたとき、秋景は携帯電話を置いてナナを呼んだ。
「代わってくれ、だって」
「え?ちょっと待って――いま行く」
電話を代わったナナは目を伏せた。
「鳳?ええ、あの―――えっと」
秋景は注いだ紅茶に埃が入らぬようカップに蓋をしてからナナを眺める。
なにか言いたげに唇を動かしているがなかなか言葉が出てこないらしい。
「お、鳳、あのね」
「あの…、今までごめんなさい、わがまま言い過ぎて…」
秋景はナナに背を向けた。
いよいよこの日が来てしまったのだな、これからは―
――いや、まだ終わってはいない。
これからもナナを支配し、調教するつもりだ。
そのためには鳳が帰ってくる前にしておくことがある。