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ナナノナノカカン
第11章 ナナナノジュウイチ@オオトリノオカエリ
「ええ、うん、夕方に?分かったわ、
ん…皆で食事するのね?分かった、ええ」
暫くしてナナは秋景に携帯電話を返しに戻って来た。
「鳳がね、夕方には戻るって」
「そうか」
「それでね、今夜は三人で食事に行こうかって」
「そうか―ナナ、あの言葉に嘘は無いんだよな?心も体も――」
秋景はさっそく話を切り出す。
ナナはカップの蓋を取り、紅茶を一口飲んでから唇をほどいた。
「ええ、繋いでいて欲しい」
「…今日で俺はここを去るから――取り敢えず最後に、いいか」
「…ん、秋景」
「ん?」
「鳳、思ってたより早く戻って来ちゃう」
朝の紅茶を飲み終えた二人はナナの部屋へ向かった。
手を繋ぎ、言葉を交わしながら。
「携帯は持ってるんだろう?」
「ええ、一応――たまに触る程度だけど」
「そうか、あとで連絡先教えてやる」
「ええ、秋景」
「なんだ」
「今日は、何をしてくれるの?」
「ナナに証を、な。俺のものだ、って」
ん…皆で食事するのね?分かった、ええ」
暫くしてナナは秋景に携帯電話を返しに戻って来た。
「鳳がね、夕方には戻るって」
「そうか」
「それでね、今夜は三人で食事に行こうかって」
「そうか―ナナ、あの言葉に嘘は無いんだよな?心も体も――」
秋景はさっそく話を切り出す。
ナナはカップの蓋を取り、紅茶を一口飲んでから唇をほどいた。
「ええ、繋いでいて欲しい」
「…今日で俺はここを去るから――取り敢えず最後に、いいか」
「…ん、秋景」
「ん?」
「鳳、思ってたより早く戻って来ちゃう」
朝の紅茶を飲み終えた二人はナナの部屋へ向かった。
手を繋ぎ、言葉を交わしながら。
「携帯は持ってるんだろう?」
「ええ、一応――たまに触る程度だけど」
「そうか、あとで連絡先教えてやる」
「ええ、秋景」
「なんだ」
「今日は、何をしてくれるの?」
「ナナに証を、な。俺のものだ、って」