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ナナノナノカカン
第11章 ナナナノジュウイチ@オオトリノオカエリ
「皆で食事、だったな?その落書きも消さず、
 下着もつけずに行こうか。――服の下は変態のナナだ」
「そんなの――」
「逆らうなら執事にバラそうかな」
「汚い!…わかったわよ、もう…」

――

まだ外出まで時間はあったが、
よそ行きの服に着替えたナナは何度も鏡を確認した。
何も見えていないか、はみ出していないか。
終わる気配のないチェックに、秋景は苦笑してナナの髪を撫でた。

「大丈夫だ、ナナ。見えてない。それに―
 ―しっかり見ていてやる、バレない。――これは秘密、だ」
「…秋景」
「ん?」
「……ひとつだけ命令させて」
「ほう、なんだ」
「聞くとは限らない、ってだけで命令するだけならいいんでしょう?
 私にも一言書かせなさい、その体にっ!じゃないと不公平よ」
「主従の関係に公平を求めるのか…」
「だって!これはあんまりよ!こんな恥ずかしいの…っ、
 そのうえ下着つけずに外に出るなんて…っ」
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