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ナナノナノカカン
第4章 ナナナノヨン@ナナノヒミツ
ナナは唇を結んで首を振る。
嫌だ、と訴える瞳を見て秋景は束の間、
態とらしく考える仕草をして――

「…謝るなら許してやろうかな、
 ただし《奴隷らしく》謝罪すること。言葉は自分で考えろ」

ナナはこれまで殆ど自分から謝罪をしたことがない。昨日だってそうだ。
自分の非を認める、そして謝ることは恥ずかしい、そう思うのだ。

「どうする?」
「あ、やまる……」
「じゃあナナ――床に正座して俺を見上げなさい」

従い、羞じらいと悔しさを湛えた瞳でナナは秋景を見上げ、
秋景の、急かすような眼差しにとうとう涙を一筋溢した。

「あき、あ、えっと…ご主人様…」

秋景、と紡ぎかけたところで刺すような視線に気づきやめるナナ。
秋景はよしよしと頷き、続きを見守る。
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