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ナナノナノカカン
第7章 ナナナノナナ@ダラクトスクイ
ナナがボロボロになってゆくのを見て、秋景は心底興奮した。
あの《女王様》が。自分に秘密を暴かれ、
自分の秘めた思いを吐露し、その末にこんなに恥ずかしい姿を晒した。
失禁し、子どものように泣き、喚き――自分にすがり付いてくる。

堪らなく愛しい。

そう思いながら、秋景は尿のついた手で
立ったまま泣いているナナの頬を撫でた。

「分かったよ、呼ばない。でもナナ」
「…?」
「見てみろ、あんなに汚して…」
「ごめんなさい…」

子どものような失態を犯してしまったことで
ナナはすっかりしおらしくなっていた。

「ナナは上手にお掃除出来るかな」
「する、ちゃんとする…拭くもの取ってくる」
「いいや、拭くんじゃない」
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