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綺麗に汚れて
第2章 秘密の夜
 

お強請りするようにアキラくんの服を掴み、少し上目遣いで見つめた。


出会ったばかりだろうと、遊ばれてるかもしれなかろうと、もうそんなの深く考えられない。

早く………欲しかった。


なのに…


「俺も挿れたいけど……ゴム、持ってないんだよね」

「……あ…」


そっか…コンドーム、ないや…


「持ってないよね?」

「うん…」

「あー…けど挿れたい。でもなぁ…」

「…………」


指は私の中に挿れたまま。

だけど何かと格闘するかのように考え込むアキラくんは指を動かすのをやめる。


そして――――ニコッと笑い、おでことおでこをコツンッとぶつけて至近距離で見つめてきた。


「小悪魔だね?」

「え…?」


小悪魔?私が?なんで…?


「生殺し~。あはは」

「ふふっ……何それ?」

「ゴムないから、我慢する。」

「……ほんとに?これで終わり?」

「終わっちゃ駄目?」

「あんっ…!」


動かさずにいた指を急にまた動かされ、不意打ちすぎて恥ずかしい声が出た。


「あん♡だって。あはは」

「!!……だ、だってアキラくんが…!!」

「そういえば、翔太とはどういう友達なの?」


おでこをつけたまま、息がかかるほどの距離…

そして私の中に挿れたままの指はまた動かさず、抜きもせず、アキラくんは何てことない顔をして世間話を始める。


「えっと…サヤカと翔太くんが友達で……それで…」

「それで、ヒロや加藤と知り合って、ヒロを惚れさせて、でも今日は加藤と仲良くしてたわけだ?」

「ち…違うよ…!!」


いや、アキラくんの言い方が悪いだけで、事実そうかもしれないけど…


 
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