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綺麗に汚れて
第2章 秘密の夜
正直……意外だった。
髪は金髪だけど、でもアキラくんの金髪は何だか凄くお洒落に見えるから。
チャラチャラしてそうとか、ヤンキーみたいとか、そんな印象はなかった。
服装も髪型もお洒落さんって感じで、ちゃんとしてそうに見えたから…
フリーターが悪いと言っているわけでは決してないし、カフェ店員って響きはかっこいいし、かっこいいアキラくんに似合うとも思うけど………意外。
「まぁ、俺学生だからね?」
あぁ。なるほど、学生なんだ?だからバイトなんだね。
って…
「え!?アキラくん大学生!?!?」
「そうだよ?」
ま、まじ…?
「何?意外?」
「うん…」
別に大学生が珍しいわけではないけど…無意識にイビキをかいて爆睡している翔太くんを見てしまった。
翔太くんもそうだけど、ヒロくんも加藤くんも、みーんな見るからに中卒で仕事は現場!って感じの人だから。(加藤くんだけは高卒だけど、事実そう。)
だからてっきり、アキラくんも同じ人種かと…(勝手な思い込みからの驚き)
「え…大学生って、どこの大学?」
「○○大」
「うそ!?超頭いいじゃんっ!?ほんとに翔太くんの友達!?ってか何友達!?」
「あははっ…翔太とは中学が同じなんだ。」
「ええー…なんかすごい…」
急にアキラくんが遠くの人に見えてきた…
「そんなに驚くこと?あはは」
「ねぇ、どうして大学行ってるの?なりたい職業があるの?」
「んー……まぁね。」
「なになにっ?」
興味津々に聞き、その答えに私は更に驚くこととなる。
「……警察官。」