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可奈さん
第2章 ヤバイ展開
「遅ぇよタク…」
ざわついた居酒屋に入ってキョロキョロする俺を木田が見つけた。
すまんと手を軽く上げて近づくと「ホントだー」「まじイケメンじゃん」と見た目評価が空を舞う。
腹でにやけて聴こえないフリを決め込んだ俺は木田の隣に座り、女性3人のにぎやかな視線を浴びた。
「どうも。…遅れてすみません」
20才、24、……30ってとこか。
ざっと見渡し、木田の好みは20才のおめめパッチリの子だと直感した。
「コイツがお待ちかねの拓也」
今イチ盛り上がりに欠ける初対面女子の時に限って俺を利用する木田は「お前も彼女いないって事で」と耳打ちしてから「はい、乾杯~」とジョッキを持ち上げた。
「ねぇ身長何センチ?」
はやくもほろ酔い気分の年長女子が甘い視線で聞き飽きた質問を投げてくる。
「186です」
「わー、私の理想にぴったり」
木田が肘で俺を小突く。
ざわついた居酒屋に入ってキョロキョロする俺を木田が見つけた。
すまんと手を軽く上げて近づくと「ホントだー」「まじイケメンじゃん」と見た目評価が空を舞う。
腹でにやけて聴こえないフリを決め込んだ俺は木田の隣に座り、女性3人のにぎやかな視線を浴びた。
「どうも。…遅れてすみません」
20才、24、……30ってとこか。
ざっと見渡し、木田の好みは20才のおめめパッチリの子だと直感した。
「コイツがお待ちかねの拓也」
今イチ盛り上がりに欠ける初対面女子の時に限って俺を利用する木田は「お前も彼女いないって事で」と耳打ちしてから「はい、乾杯~」とジョッキを持ち上げた。
「ねぇ身長何センチ?」
はやくもほろ酔い気分の年長女子が甘い視線で聞き飽きた質問を投げてくる。
「186です」
「わー、私の理想にぴったり」
木田が肘で俺を小突く。