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可奈さん
第8章 涙
視線を合わせるとすぐに俯く可奈さん。
「俺…謝りませんから」
「………」
「訂正もしません」
「……」
困らせたい訳じゃない。
ただもう"お友達"ではいられない。
俺の中で、何かが変わった。
「それじゃあ、俺行きます。おやすみなさい」
「…おやすみなさい。
気をつけて」
不安そうな可奈さんの頬にキスをしたい衝動を堪え、俺はバイクを走らせた。
長い1日だった。
可奈さんのいない背中が寂しい。
ユミの気持ちがやっとわかった。
何度も気持ちを確かめてきたのは、俺の気持ちがそこになかったからだ。
ナナさんとの事は別れのきっかけに過ぎない。
俺はずっとユミを不安がらせ、自分の気持ちを適当にはぐらかしてた。
もうそんな事はしない。
もうできない。
もうできなくなった。
「俺…謝りませんから」
「………」
「訂正もしません」
「……」
困らせたい訳じゃない。
ただもう"お友達"ではいられない。
俺の中で、何かが変わった。
「それじゃあ、俺行きます。おやすみなさい」
「…おやすみなさい。
気をつけて」
不安そうな可奈さんの頬にキスをしたい衝動を堪え、俺はバイクを走らせた。
長い1日だった。
可奈さんのいない背中が寂しい。
ユミの気持ちがやっとわかった。
何度も気持ちを確かめてきたのは、俺の気持ちがそこになかったからだ。
ナナさんとの事は別れのきっかけに過ぎない。
俺はずっとユミを不安がらせ、自分の気持ちを適当にはぐらかしてた。
もうそんな事はしない。
もうできない。
もうできなくなった。