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第10章 淫らな彼女

もう何度も呻いていた。

脇腹から腰に下りてきて腹を這う彼女の唇と、舌先で軽く舐めたあとにｷｭｯと吸いつく意地悪に。

腿の内側を撫でる細い指が触れてくれるのを期待して腰を突き出しても、その手は腰から背中を抱きしめたまま唇と舌が胸を愛撫する。


「ｯ…うぅｯ…くっ…」


男の呼吸ばかりが荒く響く。意図せずﾑｽｺを圧迫してくる彼女の腿に微妙に擦られて、もうｿｺは張り裂けそうになっていた。


ﾔﾊﾞｲ

このままでは何も出来ずにｲｯてしまう…


ｱｲﾂの高笑いが聞こえてくる。


くそっ…


可奈さんを抱き寄せて両腕を頭の横で押さえ付けた。

焦った目をしている彼女に、さっき俺がされたのを真似てかわいい耳を攻めた。


「や、やめ…あｯ…」


初めて聞いた甘い声。
俺のせいだと言って欲しい。


「ねぇ、感じた？」