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可奈さん
第1章 窓辺の彼女
午後5時30分を過ぎた。
着替えをすませて外に出ると、配達から戻ってきた木田がメットを脱ぎながら話しかけてくる。
「タク、遅れていいからちゃんと来いよ、お前が来ないと盛り上がらないんだからな」
「あぁ、わかった」
「ったく…、ばあちゃんちなんか今日じゃなくてもよくね?」
バイクを降りて不満気な顔を向けてくる。
「ばあちゃんが俺のピザを待っている…ふふふ」
「ふふふじゃねえよ、合コンだぜ合コン」
「合コン行ってるのユミにバレたら俺ヤバいんだけど」
木田がゴツい肩を寄せてきた。
「そこはほら、昨日フラれたばかりの木田と飲むって事で」
「勝手なヤツだな、…ま、遅れるけどちゃんと行くから。じゃ、お疲れさまでしたー」
木田は、俺の背中に「必ず来いよ、7時からだぞ」とデカい声で念を押した。
店長に半額にしてもらったマルゲリータをぶら下げて、まだ明るい街を急ぐ。
着替えをすませて外に出ると、配達から戻ってきた木田がメットを脱ぎながら話しかけてくる。
「タク、遅れていいからちゃんと来いよ、お前が来ないと盛り上がらないんだからな」
「あぁ、わかった」
「ったく…、ばあちゃんちなんか今日じゃなくてもよくね?」
バイクを降りて不満気な顔を向けてくる。
「ばあちゃんが俺のピザを待っている…ふふふ」
「ふふふじゃねえよ、合コンだぜ合コン」
「合コン行ってるのユミにバレたら俺ヤバいんだけど」
木田がゴツい肩を寄せてきた。
「そこはほら、昨日フラれたばかりの木田と飲むって事で」
「勝手なヤツだな、…ま、遅れるけどちゃんと行くから。じゃ、お疲れさまでしたー」
木田は、俺の背中に「必ず来いよ、7時からだぞ」とデカい声で念を押した。
店長に半額にしてもらったマルゲリータをぶら下げて、まだ明るい街を急ぐ。