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可奈さん
第12章 恋というもの
「でもさ、よくバイト男子と付き合ったね、綺麗な人だから絶対モテてきた筈なのに。実業家とか、お金持ちとかさ」
「そうだよね、私もそう思う」
真純ちゃんと知佳ちゃんが痛い所を突いてくる。
木田が置いてあったマイクを手に取った。
「おい、俺は店長を目指すんだぜ、バイトでは終わらない」
音デカい。
「木田さんすごーい」
「マジですか」
葉月ちゃんにこにこ。
「そのうち金貯めてステーキハウスやりたいです!」
「おぉー」
木田、お前そんな事考えてたの?
「おっと、もうこんな時間だ。みんな明日早いんだよな」
「あ、そうだった、帰らなくちゃ」
「ねぇ葉月はどうする?」
「私も帰る……」
葉月ちゃんの声が小さい。
「じゃあ俺がまとめて送ってくよ」
マイクを持ったまま木田が立ち上がった。
「でも、お邪魔じゃないですかぁ?」
「大丈夫。その代わり、俺は葉月ちゃんと手を繋ぎます!」
マイクはやめろ。
「キャー」
「後ろ歩きまーす」
葉月ちゃんは「恥ずかしいよぉ」と言って真っ赤になった。
「タク、明日サボるなよ」
マイクを下ろしてから木田が言った。
「そうだよね、私もそう思う」
真純ちゃんと知佳ちゃんが痛い所を突いてくる。
木田が置いてあったマイクを手に取った。
「おい、俺は店長を目指すんだぜ、バイトでは終わらない」
音デカい。
「木田さんすごーい」
「マジですか」
葉月ちゃんにこにこ。
「そのうち金貯めてステーキハウスやりたいです!」
「おぉー」
木田、お前そんな事考えてたの?
「おっと、もうこんな時間だ。みんな明日早いんだよな」
「あ、そうだった、帰らなくちゃ」
「ねぇ葉月はどうする?」
「私も帰る……」
葉月ちゃんの声が小さい。
「じゃあ俺がまとめて送ってくよ」
マイクを持ったまま木田が立ち上がった。
「でも、お邪魔じゃないですかぁ?」
「大丈夫。その代わり、俺は葉月ちゃんと手を繋ぎます!」
マイクはやめろ。
「キャー」
「後ろ歩きまーす」
葉月ちゃんは「恥ずかしいよぉ」と言って真っ赤になった。
「タク、明日サボるなよ」
マイクを下ろしてから木田が言った。