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可奈さん
第12章 恋というもの
「そっか、なんかお前元気ないな」

「そうか?」

「バレバレだろ」


俺の肩をドンと叩いた木田は、ニヤリと不気味に笑い、「まあ、今夜はゆっくり俺の歌を聴け」と言ってウインクした。


「いらねえよ」

「やだ、そこの2人あやし~」

「きもーい」


ひとしきり笑い合い、スナック菓子をつまみ、バカみたいに歌う。

この空間が俺を救った。


彼女はどうしただろう。

ここで無邪気に笑う女の子達。可奈さんもきっとこんな風に笑っていた筈だ。

それが……


「井口さんはあの女の人とどうやって知り合ったんですか?」


知佳ちゃんが興味津々の顔をこっちに向けた。


「聞きたい聞きたい」
「ウンウン」


みんなが話に乗ってくる。


「え、えーっと」


団地からずっと見てたなんて言えないし……、雨の日のアノ出来事なんてもっと言えない。


「お得意さんに猛アタ-ック!」

「えーっ!」


木田のナイスフォローに再び場が盛り上がった。


「ま、そういう事」

「わー、凄い」と葉月ちゃんが目を丸くした。

ナナさんと俺の事、忘れてくれてるみたい。



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