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可奈さん
第6章 風
「お、お前、買ったのかよ」
俺は木田に見せびらかす為にわざわざ店の前でバイクを停めた。
「まあね」
「これドラッグスター?」
「そ、400。中古だけどね」
跨がったままメットのシールドを上げる。
「へー、いいなぁ。ワインレッドか、お前に似合ってる。…俺も欲しいなぁ。
で、お前これからどこ行くんだよ、デートか?」
後部シートに取り付けてあるメットに目をやりニヤニヤする木田。
「わりぃ、言うの忘れてたけどユミにフラれた」
「えっ?いつだよ」
「いつだっけ…つい最近。じゃ、ちょっと走ってくるわ」
何か言われる前にシールドを下ろしエンジンをかける。
「お、おい逃げるなよタク」
「じゃあな」
木田に左手を上げ、アクセルを回した。
「それ誰のメットだよー」
俺は木田に見せびらかす為にわざわざ店の前でバイクを停めた。
「まあね」
「これドラッグスター?」
「そ、400。中古だけどね」
跨がったままメットのシールドを上げる。
「へー、いいなぁ。ワインレッドか、お前に似合ってる。…俺も欲しいなぁ。
で、お前これからどこ行くんだよ、デートか?」
後部シートに取り付けてあるメットに目をやりニヤニヤする木田。
「わりぃ、言うの忘れてたけどユミにフラれた」
「えっ?いつだよ」
「いつだっけ…つい最近。じゃ、ちょっと走ってくるわ」
何か言われる前にシールドを下ろしエンジンをかける。
「お、おい逃げるなよタク」
「じゃあな」
木田に左手を上げ、アクセルを回した。
「それ誰のメットだよー」