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可奈さん
第6章 風
タイミングよく青になる信号を抜け、愛車を飛ばす。
ガソリン満タン絶好調!
結婚して車を買った先輩から破格の値段で譲り受けたコイツは、アメリカンタイプで乗り心地もいい。可奈さんも大丈夫だと思う。
以前乗っていた古いビラ-ゴの250ccに比べたら断然速いし力もある。
第一気持ちに余裕が持てる。
排気量の違いを身体で感じ、俺は悠々と交差点を左に折れて道の端にバイクを停めた。
「もしもし、可奈さん、拓也です。今、着いたんですけど…。バルコニーから顔を出せますか?」
「拓也さん?早かったのね、待ってて、今、降りるわ」
「あのう、天気もいいし予定変更です、とにかく窓から顔を出してみてください」
「わかった、ちょっと待ってて」
俺はメットを脱いで3階を見上げた。
「え…た、拓也さんなの?」
携帯を耳にあてた可奈さんの顔が見えた。
「可奈さん、バイクに乗った事ありますか?」
ガソリン満タン絶好調!
結婚して車を買った先輩から破格の値段で譲り受けたコイツは、アメリカンタイプで乗り心地もいい。可奈さんも大丈夫だと思う。
以前乗っていた古いビラ-ゴの250ccに比べたら断然速いし力もある。
第一気持ちに余裕が持てる。
排気量の違いを身体で感じ、俺は悠々と交差点を左に折れて道の端にバイクを停めた。
「もしもし、可奈さん、拓也です。今、着いたんですけど…。バルコニーから顔を出せますか?」
「拓也さん?早かったのね、待ってて、今、降りるわ」
「あのう、天気もいいし予定変更です、とにかく窓から顔を出してみてください」
「わかった、ちょっと待ってて」
俺はメットを脱いで3階を見上げた。
「え…た、拓也さんなの?」
携帯を耳にあてた可奈さんの顔が見えた。
「可奈さん、バイクに乗った事ありますか?」