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可奈さん
第6章 風
「可奈さん、疲れませんか?…バイクから降りて少し歩いてもいいですよ」
七里ヶ浜から稲村ヶ崎を抜け、由比ヶ浜まできた俺は、2人で並んで歩くという素晴らしき名案を思い付いた。
若宮大路や八幡宮、小町通りを可奈さんと行くなんて最高じゃないか。
一緒にお詣りをすませてから手を繋いで階段を下りるとか、鳩に餌をやってはしゃぐとか、…あ、ぶどう飴が喰いたい…エヘッ。
「ぜんぜん疲れないよー、このまま走りたいー」
「…、そうですか…」
チッ…
結局俺は逗子を抜け、長者ヶ崎の駐車場まで行ってUターンした。
陽が沈んでしまうと風で躰が冷えるかもしれない。
その前に可奈さんに夕陽を見せたい。
「ねー拓也さん、彼女いないのー?」
「え?」
なんでも突然の可奈さん。
「どうしたの?」
「いや、突然だから」
「あ、ごめんごめん。
私も今突然思い付いた、アハハ…、で、どうなの?」
七里ヶ浜から稲村ヶ崎を抜け、由比ヶ浜まできた俺は、2人で並んで歩くという素晴らしき名案を思い付いた。
若宮大路や八幡宮、小町通りを可奈さんと行くなんて最高じゃないか。
一緒にお詣りをすませてから手を繋いで階段を下りるとか、鳩に餌をやってはしゃぐとか、…あ、ぶどう飴が喰いたい…エヘッ。
「ぜんぜん疲れないよー、このまま走りたいー」
「…、そうですか…」
チッ…
結局俺は逗子を抜け、長者ヶ崎の駐車場まで行ってUターンした。
陽が沈んでしまうと風で躰が冷えるかもしれない。
その前に可奈さんに夕陽を見せたい。
「ねー拓也さん、彼女いないのー?」
「え?」
なんでも突然の可奈さん。
「どうしたの?」
「いや、突然だから」
「あ、ごめんごめん。
私も今突然思い付いた、アハハ…、で、どうなの?」