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可奈さん
第6章 風
頼むから勢い余って拳を高く突き上げませんように…


「巻き込むなー」

「もう浮気しませーん」

「嘘つくなー、…アハハ…」


俺の背中にはたくさんの可奈さんがくっついていた。

どの可奈さんも一生懸命に泣いたり歌ったり怒ったりしていて、それを笑顔がくるんでいた。

バルコニーを見下ろして、来ることのないアイツを待っていた彼女の姿と、傘の中で俺を見上げた時の顔。

俺はそれを忘れられずにいる。
可奈さんの心を俺でいっぱいにするのは無理なんだろうか。


「拓也さん、お腹出てないねー」


…ッ…


「そこいらのオヤジと一緒にしないでください」

「アハハ…、役得役得~」



所々で姿を現すアイツに嫉妬の炎を燃やす俺。
ダメだ、病気になりそう。

同じ方向に向かっているのに、別々の気持ちで進むのって淋しいな。




──アタシの事好き?




ユミの声がした。




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