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ビッチな一休ちゃん
第1章 汁椀のフタ
大船屋は呉服屋です。

庄三郎との約束どおり
一休ちゃんはのれんをくぐります。

番頭さんや奉公人たちが店先で気ぜわしく
お客さんたちの応対をしています。

華やかな呉服を売る店・・・
質素な作務衣すがたの一休ちゃんは
ちょっと場違いのようです。

戸惑う一休ちゃんに
番頭さんは優しく微笑みかけました。
「一休ちゃんですね?」

「は・・・はい・・・」
一休ちゃんはおずおずと返事をします。

「旦那さまは奥でお待ちです。
どうぞお上がりください」

番頭さんに案内され
一休ちゃんは草履を脱ぎました。
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