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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第6章 雨からのエスケープ
こんな気持ちの弱くなっているわたしには5分さえ待っているのがもう限界。

もう、つらくて、つらくて、あてがない待つことに耐え切れずにパタンと携帯をとじてあきらめた。

(くるはずがないわよね)

コーヒーをまたひとすすり、そして誰かがわたしを見ているわけでもないのに、それよりも外の雨が気になるような素振りをして目線を窓の外に向ける。

それでも心のセンサーはまだ携帯に向いている。

青いイルミネーションが光らないか、今にもブルブルッてバイブに震えないかって気にしてるけれど・・・、空振りに虚しく時間が過ぎていく。

で、自己防衛の本能からかな、いつの間にやら感情はまた閉じて、しばらくわたしは何も感じないまま無の状態でボンヤリと表だけを眺めていた。
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