この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第7章 満たされている時
少しでも身体を動かせば肌と肌が触れ合うほどに近くにいて、薄い数センチの空気の壁だけが二人の間を隔てている。
その見えない壁を通しても浩平クンの体温をはっきり感じることができる。
ふれてみたい、触ってほしい・・・。
会社でのあの時みたいに、今ここでガバッと上から抱きつかれてキスでもされたらと、過去と今の二つの場面をムリくりに重ね合わせてそんなことを想像しちゃう。
今ならされてもいいかな・・・、なんて・・・。
でも静かに眠っている浩平クンはこのたおやかな海の場面に溶け込みすぎているくらいに穏やかだ。
とてもあの時あの場所でギラついた目をしてあんなことをしてきた人とは思えない。
その見えない壁を通しても浩平クンの体温をはっきり感じることができる。
ふれてみたい、触ってほしい・・・。
会社でのあの時みたいに、今ここでガバッと上から抱きつかれてキスでもされたらと、過去と今の二つの場面をムリくりに重ね合わせてそんなことを想像しちゃう。
今ならされてもいいかな・・・、なんて・・・。
でも静かに眠っている浩平クンはこのたおやかな海の場面に溶け込みすぎているくらいに穏やかだ。
とてもあの時あの場所でギラついた目をしてあんなことをしてきた人とは思えない。