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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第7章 満たされている時
「ねっ、ごはんに行こう。いいところ知っているから」と肩を揺らされて起こされてからまた車に乗って連れてこられたのは、海辺に立つこじんまりとした感じのいいレストラン。

ナビの案内もなくスムーズにここまで走ってこられたのは、多分、浩平クンがお花屋さんの彼女とデートで何度もここにきたことがあるからなのだろう。

中に入ってみるとこのお店は地元の上品な奥様達のランチ場所になっているらしく、店の中はいくつかのママ友グループに陣取られていて、男の人は誰もいない。

浩平クンが言うには、お昼のここはお手ごろ価格で食べられるランチ・バイキングが評判とのこと。

でも、入口にある看板にはランチ・バイキング1,500円と書かれてあったから、とても庶民の主婦であるわたしにはお手ごろ価格として食べに来られる場所ではない。

やはりここにいる人達は海辺に住むセレブな奥様達なのだろう。
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