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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第7章 満たされている時
こんな奥様女性だけのお店の中に、男性の浩平クンが入ってくると必然的にこの奥様達の関心がこちらに向いてくるのはごくごく当たり前のことで、ましてや長身のイケ・カワイイ系ならなおさらだ。

その浩平クンにそっと腰に手を添えられ、エスコートされて歩くわたしにはなんとなくその人達からの見てみぬ振りをした好奇の眼差しを感じちゃって、恥ずかしいんだけれどなんか得意げな気分になっちゃう。

あいにく窓辺の席はふさがっていて、わたしたちが案内されたのは木製の柵を隔ててバイキング料理が並ぶテーブルがすぐ横にあるもっともBADな場所。

でも、わたしたちは実はデートなんかじゃないんだからいいやと自分に確認するように言い聞かせてから席に着いた。

見た目の流れからてっきりバイキングのお料理を食べるものと思い込んでいたら、浩平クンはお店の人にメニューを持ってきてもらい、それをわたしに見せながら「なんにする?」と聞いてきたので目を鳩のように丸くしてパチクリ。
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