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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第7章 満たされている時
そんなわたしを見て、浩平クンは笑う。
「せっかく来たんだからいいもの食べようよ。だいじょうぶっ、お金はあるから。女性に出させたりはしないよ。たとえ、オネェサンでも。ハハハハ」
「そんなぁ、年なんてたいした違わないでしょう」
「そうだったかな?」
「そうよ」とちょっと脹れてみせてから「まっ、そう言ってくれるなら今日はご馳走になるぅ」と浩平クンから見せられたメニューの中身を覗き込む。
定番的ものからお料理の中身が???な名前まで並ぶ多い品数に注文を決めあぐねていると、向かいに座っている浩平クンが目で笑いながら「どれにする?」と催促してきた。
「ちょっと待って、すぐ決めるから」と目を上から下まで何度も往復させるけれど決められない。
よく名前の知っているお料理を頼めば、つまらない女と思われそうだし、中身も分からないものを頼んで変なのが出てきてもイヤだし・・・とまだ迷っていたら、「ここはパスタが美味いよ」と浩平クンからやっと助け船が。
「そうなんだぁ」とわたしはつれなくまだメニューの中を捜しているふりをしているけれど、実はかなり助かった気分。
「せっかく来たんだからいいもの食べようよ。だいじょうぶっ、お金はあるから。女性に出させたりはしないよ。たとえ、オネェサンでも。ハハハハ」
「そんなぁ、年なんてたいした違わないでしょう」
「そうだったかな?」
「そうよ」とちょっと脹れてみせてから「まっ、そう言ってくれるなら今日はご馳走になるぅ」と浩平クンから見せられたメニューの中身を覗き込む。
定番的ものからお料理の中身が???な名前まで並ぶ多い品数に注文を決めあぐねていると、向かいに座っている浩平クンが目で笑いながら「どれにする?」と催促してきた。
「ちょっと待って、すぐ決めるから」と目を上から下まで何度も往復させるけれど決められない。
よく名前の知っているお料理を頼めば、つまらない女と思われそうだし、中身も分からないものを頼んで変なのが出てきてもイヤだし・・・とまだ迷っていたら、「ここはパスタが美味いよ」と浩平クンからやっと助け船が。
「そうなんだぁ」とわたしはつれなくまだメニューの中を捜しているふりをしているけれど、実はかなり助かった気分。