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フ・リ・ン ~年下の男の子と~
第7章 満たされている時
そう言うけれど、わたしには「こんなに」というほどの感覚はない。

むしろ「あとこれだけしかない」なんだけれど・・・。

「心配してくれなくても飲酒運転なんかしないよ。運転代行を頼んで途中まで行ってもらって、パーキングで30分も休めばアルコールも引いて運転できるようになるさ」

「運転代行って?」

「う~ん、こちらの車を運転してくれるタクシーみたいなものかな」

「じゃあ、その運転手さんはどうやって帰るの?」

「もう一人、別の車を運転する相方が後ろをくっ付いてくるんだ」

「フ~ン、でもそれって普通のタクシーより高くなるんじゃあないの?」
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