この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠回りしたけど
第1章 友達の弟
「お邪魔しまーす♪」
小学生の時からの友達、美波の家に今日も遊びに来た。
美波の家族は大きなマンションに住んでいて
リビングの他にも各自の部屋があってすごく広かった。
中学の時は学校でも毎日一緒
部活も一緒で、部活が終わってからも
美波の家に遊びに来ていた。
「また来た・・・」
「大輝、また来たとかひどくない?」
「だって毎日毎日よく来るなーと思って」
リビングに入ると、そこに大輝が居た。
大輝、この男の子は美波の弟。
髪の毛はさらさらで、くりっとした目がかわいい。
わたし達より2つ年下で、
わたしの弟、忍(しのぶ)と同級生で友達だ。
「嫌なら大輝が彼女のとこにでも行けばいいじゃん」
「い、いねぇよ!彼女なんて!」
「大輝、背小さいもんね」
大輝の頭を撫でながら言った。
「触んなっ!」
頭を撫でていたわたしの手を払われ
大輝は不貞腐れたように自分の部屋に戻ってしまった。