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遠回りしたけど
第1章 友達の弟



「お邪魔しまーす♪」


小学生の時からの友達、美波の家に今日も遊びに来た。

美波の家族は大きなマンションに住んでいて
リビングの他にも各自の部屋があってすごく広かった。


中学の時は学校でも毎日一緒
部活も一緒で、部活が終わってからも
美波の家に遊びに来ていた。


「また来た・・・」

「大輝、また来たとかひどくない?」

「だって毎日毎日よく来るなーと思って」


リビングに入ると、そこに大輝が居た。

大輝、この男の子は美波の弟。
髪の毛はさらさらで、くりっとした目がかわいい。

わたし達より2つ年下で、
わたしの弟、忍(しのぶ)と同級生で友達だ。


「嫌なら大輝が彼女のとこにでも行けばいいじゃん」

「い、いねぇよ!彼女なんて!」

「大輝、背小さいもんね」


大輝の頭を撫でながら言った。


「触んなっ!」


頭を撫でていたわたしの手を払われ
大輝は不貞腐れたように自分の部屋に戻ってしまった。


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