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遠回りしたけど
第1章 友達の弟



大輝のことは自分の弟のように思っていた。

うちの弟、忍とも友達だし
こうしてこの家に遊びに来るといつも会うし
リビングで漫画を読んでいたりするから

「何読んでるのー?」

とかって、自分の弟に接するようにしていた。


そんなことを中学でもずっとしていて
わたしは高校に上がった。


高校も美波と同じで、放課後はいつも一緒に居た。


わたし達はお小遣い稼ぎの為に
夏休みの間、美波の家の近くのコンビニで
バイトをすることになった。


シフトが被ることはほとんどなくて
わたしのバイトが終わると
美波の家に遊びに行くことが多くなった。




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