この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠回りしたけど
第1章 友達の弟
大輝のことは自分の弟のように思っていた。
うちの弟、忍とも友達だし
こうしてこの家に遊びに来るといつも会うし
リビングで漫画を読んでいたりするから
「何読んでるのー?」
とかって、自分の弟に接するようにしていた。
そんなことを中学でもずっとしていて
わたしは高校に上がった。
高校も美波と同じで、放課後はいつも一緒に居た。
わたし達はお小遣い稼ぎの為に
夏休みの間、美波の家の近くのコンビニで
バイトをすることになった。
シフトが被ることはほとんどなくて
わたしのバイトが終わると
美波の家に遊びに行くことが多くなった。