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遠回りしたけど
第7章 ちゃんと言って?
わたしを部屋の中に入れると、一度手を離しドアを閉める。
わたし達以外誰もいないのに部屋の鍵を閉めると、
腕をもう一度掴み引っ張られる。
自分が先にベッドに上がると、腕を思いっきり引くから、
大輝の体の上にドサッと乗っかってしまった。
「大輝ごめんっ!」
離れようとすると、体をぎゅっと抱きしめられる。
「なんでわかんないの」
大輝が切なそうな声で、そんなことを言う。
「な、にが・・・?」
何がわからないの?
大輝のほうがわからないよ。
「俺の気持ち、なんで、わかんないの」