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遠回りしたけど
第7章 ちゃんと言って?
「小学生の時からだって、姉ちゃんも言ってただろ」
恥ずかしそうに言うから、
それがすごくかわいくてクスクスと笑ってしまった。
「なんで笑うんだよ!
なおだって俺のことどう思ってんだよ」
「えぇっ!?」
「なおだって言ってくれたことないじゃん」
「さっき、ハート書いたじゃん」
「言ってくれなきゃわかんないし」
わたしの言ったことを真似するように言う。
〝なおのが年上なんだから、
ちょっとくらい勇気出してあげたら?〟
友達が言った言葉を思い出した。
勇気・・・
無理!すっごい緊張する!
大輝も同じだよね・・・
どうしよう!
言ったほうがいいのかな・・・
どうしよう!
どうしよう!