この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠回りしたけど
第7章 ちゃんと言って?
わたしも大輝の体をぎゅっと抱き返した。
「だ、大輝っ!」
「なにっ!?」
大輝の声からも緊張していることが伝わってきた。
「大輝・・・あの・・・」
「うん」
「あの・・・あのね・・・」
「うん」
「す・・・」
やばい、心臓・・・破裂するっ・・・!
「す・・・、す・・・き・・・」
たったそれだけで、恥ずかしすぎて
大輝の肩口に顔を埋めた。
「やばい・・・かわいい・・・」
大輝は囁くように言うと、
わたしを腕の中から解放して唇を重ねてきた。