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遠回りしたけど
第1章 友達の弟



なんで?



大輝はわたしのことが好きなの?




「で、でもすぐには・・・
 そういうことは出来ないよ・・・」




「・・・いいよ」




大輝はわたしの服の中から手を抜いた。




芝生の上に二人で倒れ込んだままだった。




大輝は先に起き上がると
わたしの手を引いて起こしてくれた。




「ごめん」

「うん・・・」




そのまま手を繋いでマンションまで向かった。




わたしの自転車は、本当に物置の影に置いてあった。




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