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遠回りしたけど
第8章 大事にされるって



大輝はしばらくそのままわたしを抱きしめていると
バッと体を離したと思ったら

「腹減った!朝飯、食おうぜ!?」

なんて言うから、また笑ってしまった。


「うん、朝ごはんにしよっか」

ベッドから起き上がろうとしたけど
裸のまま2人で寝てしまったことを思い出し


「待って大輝!こっち見ないで!」

「はぁ?なんでだよ」

「ふ、服着てない・・・」


大輝はわたしが居る方とは逆を向き

「さ、先にシャワー浴びて来たら?」

って、耳を真っ赤にしながら言う。

「あ、ありがと」


ベッドの下に散らばる服を掻き集めてから
今日着ようと持ってきた着替えを持って
バスルームに向かった。


先にシャワーを浴びると
着替えてから大輝の部屋に戻りノックをする。


「大輝、先にシャワーありがと。
 ごはん作ってるから、大輝もシャワーを・・・」


自分からシャワーを勧めるのが
なんだか恥ずかしかった。

昨日の汗を流しておいで、なんて
直接的なことを言ってるわけじゃないけど
昨日のことが思い出されてしまうからか
やっぱり恥ずかしい・・・。

こんなことを思っているのは
わたしだけなのだろうか?




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