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遠回りしたけど
第2章 再会したくなかった



「ほら、帰るぞ」

「・・・え?」




大輝がわたしの腕を掴んで引っ張ってきた。




「ちょっと!大輝!」

「ほら、行くぞ」

「待って、鞄」



そう言うと腕を離してくれて
自分の机に掛かっている鞄を取りに行った。




本当はもっとテニス部の練習を見ていたかったけど
大輝にそんなことは言えなかった。




大輝はどんどん先を歩いて行って
その背中を見つめると昔より身長もだいぶ高くなっていて
あんなにかわいらしかった大輝が違う人みたいだった。




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