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遠回りしたけど
第3章 突然の
涼太くんがおでこから手を離すと
わたしは真っ赤になりながら
その触れられた場所に両手を置いた。
「ねねね、熱なんてないよっ!?」
「なんか顔赤いぞ?具合悪くなったら保健室行けよ?」
「あ、りが、とう・・・」
涼太くんに触れられた場所が熱くて
授業の内容が頭に入らなかった。
その日の放課後も、大輝は教室まで来た。
「なお」
わたしの名前を呼ぶと、すぐに教室に入ってくる。
昨日もそうだったけれど
わたし以外、誰もいないとはいえ
上級生の教室に入って来れるなんて
ちょっとすごいと思ってしまった。