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遠回りしたけど
第3章 突然の



大輝とは何も喋らず、自分の家に着いた。

自転車を停めるとわたしの傍まで来て
勝手に玄関を開けようとする。


玄関には鍵が掛かっていて
ガチャガチャと音を立てた。


あれ?


「忍いないみたい。
 大輝、送ってくれてありがとう」

「いいから、開けて鍵」

「でも、」

「早く」


鞄の中から鍵を出して、鍵穴に差し込む。

カチャリと音がして、鍵が開くと
大輝は自分の家のように玄関を開け
どんどん家の中に入って行ってしまった。




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